写真は655.5万元≒1億760万円で落札された魯人の陶亢德宛ての1934/6/8に書かれた220文字の手紙/博訊より、魯迅が陶亢徳に送った手紙は全19通で、この中の18通は全て国家所蔵、残った一通が上記の手紙であり、法外な価格がついた。
http://www.boxun.com/news/gb/china/2013/11/201311210815.shtml
【産経11/22-魯迅の手紙1億円で落札 日本語学習などについて記す】
中国の文豪、魯迅の短い手紙が北京で行われた競売で、655万5千元(約1億900万円)で落札された。中国メディアが22日までに伝えた。
手紙は1934年6月、魯迅が中国の著名な編集者に宛てたもので計220字。
日本に留学経験がある魯迅が日本語学習について「論文を読めるようになりさえすればいいと思う。(新しい単語や方言がある)小説が読めるまでに必要な時間や労力は、決して欧州の言語を学ぶのに劣らない」などと書かれている。(共同)
手紙全文
亢德先生:
長期的日語學校,我不知道。我的意見,是以為日文只要能看論文就好了,因為他們介紹得快。至於讀文藝,卻實在有些得不償失。他們的新語、方言,常見於小说中,而沒有完備的字典,只能問日本人,這可就費事了,然而又沒有偉大的創作,補償我們外國讀者的勞力。
學日本文要到能夠看小说,且非一知半解,所需的時間和力氣,我覺得並不亞於學一種歐洲文字,然而歐洲有大作品。先生何不將預備學日文的力氣,學一種西文呢?
用種種筆名的投稿,倘由我再寄時,請先生看情形分用就是,稿費他是不計較的。此復,即請若安。
迅頓六月八日
この手紙には、日本語が良く分からないが、中国人編集者の陶亢德への質問で、『ヨーロッパには(文学の)大作があるので、日本語は予備的に学び、どうして西文=スペイン語?を勉強しないのでしょうか?』と書かれている。『日本の文芸作品を読むのは、手間がかかるだけで得るものがない。その小説には、新しい言葉や方言があふれているが、ちゃんとした字典もなく、いちいち日本人に聞くしかない。これでは手間がかかってしまう。また、偉大な創作もなく、我々外国人読者は労力を使うだけだ』とも書いており、魯迅の日本の小説に対する考え方が披露されている。
魯迅には、源氏物語は難解すぎたのかな?
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