12/5は禁酒法廃止日(1933/12/5)と言うことで強引に下記の記事を持ってきました。
【IZA産経11/25-露で260円ウオツカ 密造酒の犠牲者撲滅】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/worldecon/29020/
『国民ウオツカは、1リットル当たりでは120ルーブルと、偽ウオツカの3倍の値段だが、タス通信によると、ロスピルトプロムの広報担当者は「(流通コストなどを除いた)製造1本の原価は53ルーブル。当社は利益なしでこのプロジェクトを進める」と述べ、偽ウオツカ被害撲滅に意欲を示した。』
◇唸声コメント
ネタ元のイタル・タス通信(英語版のキャッシュ)
http://72.14.203.104/searchωq=cache:pANdOqi1xkQJ:www.itar-tass.com/eng/level2.html%3FNewsID%3D11004733%26PageNum%3D1+Russian+vodka+60+rubles&hl=ja&ct=clnk&cd=17
ロシアで生産されている3億デカリットルのアルコール飲料の半分以上が非合法だ。このニセ酒が蔓延している理由は、ソ連時代は一番安かったウォッカが市場経済に移った途端に急騰したことによる。産経の記事にある通り、ニセ酒撲滅のために作った「people’s vodka」もニセ酒の3倍もする。
韓国の朴大統領のように国民的アルコールを焼酎に求め、国策として低価格としたことが政府への不満を和らげた。今でも韓国の焼酎(21度360cc)はコンビニでも1000ウォン程度(約125円)。この程度の価格だと韓国内ではニセ酒も出ない。中国では偽チャミスルもある。(なによりも唸声が頭にくるのは日本の韓国料理屋で1000ウォンのチャミスルが1500円もすることだ。)
さすがのプーチン大統領もニセ酒が蔓延しては、国民の健康もあるが、税収もバカにならないと考えた結果、3倍ウォッカ(利益はたったの7ルーブルと言うところがくさい)を考案したのか?
ウォッカはエタノールと水、ニセ酒にはメタノールを混ぜるのであろう。日本も戦後の混乱期にメタノール(メチルアルコール)で増量したバクダン酒が出回り、昭和23年4月だけでも死者4名、失明者2名が出ている。メタノールは25グラムが致死量とのこと。
2006/11/2の朝日新聞によれば、ロシアでは代用アルコールで毎年35000人から45000人が中毒死しているとのこと。この1万人の幅も不可思議、そして毎年200万人がアル中患者として入院をしている模様。
ロシア人男性の平均寿命は59歳、日本は79歳・米国75歳と先進国のほとんどが70歳代。北朝鮮でさえ65歳で、その短さに驚きを感じる。これもアルコールの所為か?
世界各国の人口や平均寿命のデータ↓WHO2006版、データは2004年
【WHO The world health report 2006 - working together for health】
http://www.who.int/whr/2006/annex/06_annex1_en.pdf
下記のCIAの最新データではロシア人男性の平均寿命は60.45歳
【CIA WorldFactBook Russia】
https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/rs.html
「people’s vodka」のメーカーは↓
【ロスピルトプロムのHP ロシア語】
http://www.rosspirtprom.ru/
◇唸声川柳<「people’s vodka」 昔だったら 人民ウォッカ>