「英語能力の向上が国語レベルの低下を招く主な原因」これは中国でのこと。日本では英語能力の向上もしないが、国語レベルが低下している。日本での国語レベルの低下の原因は学校での学習時間が少ないことと、読書時間が少ないからであろう。とあるテレビの番組で日本は1日あたり25分しか本を読んでおらず、30ヶ国中最下位、1位はインドで3時間11分、2位が中国、3位が台湾だと紹介されていた。
英語教育も必要だが、母国語に誇りと自信が持てないようでは、日本を守ることはできない。自虐の歴史を学び、過去の真実に気がつかないまま暮らしていれば、何時まで経っても日本は占領国家、精神的にも独立国家となるべく努力をしよう。
【中国最新情報9/6-教育部 英語能力の向上が国語レベルの低下を招く主な原因】
教育部のある高官が、英語レベルの向上が国語レベルの低下を招く主な原因になっていると指摘した。当高官は、これは民族の自信の問題であり、我々の言語の自信の問題でもあるとした。この状況を改善するためには、中国社会全体の努力で、我々自分たちの言葉が最も美しい言語なのだという民族の自信を改めて樹立しなければならないとしている。
教育部は16日、「2006年国語言語生活状況報告」記者会見を開催、国家言語委員副主任・教育言語文字応用管理司の王登峰司長が記者会見の席上で次のように発表した。
それによると、現在、確かに英語教育レベルは向上した。昨年「中国青年報」でも、科学院の専門家が出した科学研究の成果は、80%以上が外国語で発表していると報道した。実際には多くの場所で、ある人物の評価をする場合、その人の文章がどの雑誌で発表されているかに重きを置いている。ある機関の責任者は「中国語で文章を発表するな、発表しても何の役にも立たない」というほどだ。このような風潮は中国語のレベルを低下させている重要な原因の一つとなっている。
王登峰司長は、外国語は非常に重要な道具であり、我々が外部の世界を知るには先行研究を学ぶが、それを理解するには外国語の勉強が必要で、多くの場面で外国語を使う必要が出てくる。しかし、その外国語はツールであって、決して自分自身のものにしてはならない、と語る。
また、今回の小中学新課程標準課標改革の際、数学チームの教師が指摘をしていることであるが、国語のレベルが下がり、数学もしっかり学べていないのは、問題文の意味が理解できてないからであるという。これは語学教育の中で、国語能力が重要視されている度合いを反映したもので、学生自身から、果ては社会全体、保護者に至るまで意識が低い。
この状況を改善するためには、社会全体の努力なくして実現は不可能である。最も重要な点は、やはり我々中国人としての民族の自信を改めて樹立し、我々の言語が最も美しいということ、しっかり学ばせ、しっかり使わせるという指導が必要である。〔中国新聞網8月16日〕
◇唸声コメント
『我々が外部の世界を知るには先行研究を学ぶが、それを理解するには外国語の勉強が必要で、多くの場面で外国語を使う必要が出てくる』とあるが、日本での事情は少し違う。確かに先端研究の一部は英語かもしれないが、日本ではほとんどの学術書が日本語で読むことができる。先人の努力の結果であるが、実にこれは素晴らしいことである。
『我々の言語が最も美しい』と称すが、現代中国語の基礎は、明治期に日本から入った熟語である。よく引き合いに出される「中華人民共和国」も中華を除けば日本語である。
これを言うと、「日本は我々の発明した漢字を使っている。使用料を払え」とくるが。
中国語の乱れとして、こんなニュースもある。
【RecordChina9/5-広告・看板・チラシ…公共の場での誤字脱字を取り締まり!】
http://www.recordchina.co.jp/group/g11073.html
何回も登場する王登峰氏とは
写真は王登峰氏、中国心理導向網より
王登峰氏略歴
http://www.chinaxldx.com/system/2005/11/03/000102653.shtml
サンディエゴに9年研修、マニラに4ヶ月学術講演とある。
台湾で生まれた「火星文」なるネット言語が中国にも入り込んでいるが、これについて王登峰氏はあくまでもネット言語であり、現実的な学習と現実的な世界と混同しないで貰いたいとの発言をしている。
【中国侨网8/16-“火星文”能流行多久 网络语言规范问题受关注】
http://www.chinaqw.com.cn/hwjy/hjxw/200708/16/83863.shtml