写真と記事は重慶晩報より、胭脂红は臙脂(えんじ)のことで赤色102号・ポンソー4R(重慶晩報ではポンソー3Rとされているが誤植)、日落黄はサンセットイエローのことで黄色5号
http://cqwb.cqnews.net/cqwb/page/1/2008-10-09/009/25391223490236775.pdf
重慶晩報の記者が下水に真っ赤な廃水を流していた辣椒醤工場を調査したところ、増粘剤と人工着色料が大量に使われていることが判明した。スーダンレッドの名前は出てこないが、何が入っているかよりも、なんとも不衛生な状態にギクリとする。中小の工場は皆こんなところなのだろう。
最近、朝鮮日報に中国産キムチに韓国で認められていないチクロや着色料が使われていたとして、輸入差し止めになっているとの記事を読んだ。その量は寄生虫卵事件の6倍もの量になると言う。
傾向新聞10/5-中国産キムチ非適合判定件数 4倍以上増加
http://nocut.khan.co.kr/artview.html?art_id=950540&p_date=20081005085906
この韓国の新聞によると着色料は胭脂红(赤色102号)や黄色4号と書かれている。唐辛子を多用する韓国では胭脂红(赤色102号)は禁止されているようだ。とすれば、中国産のコチュジャン(中国語では辣椒醤)も韓国では輸入禁止で、日本へ流れてくるかもしれない。
この辣椒醤工場で働いている職人は皆、自社製品は怖くて使わないのだろう。愛社精神もない彼らに愛国精神などある訳がない。共産主義も胭脂红で染めている筈だ。いっそのこと、禁止してしまったらどうなのか???
以下、重慶晩報の記事を大紀元日本が翻訳をしているのでご覧あれ。
【大紀元日本10/11-添加剤を大量に使用する食品工場=重慶市】
中国重慶市のある食品工場では辣椒醤(チリペースト)の色を鮮やかに見せるためポンソー4R(ニューコクシン、赤色102号)を大量に添加しているという。現地品質管理局専門家は、ポンソー4Rは一定量を超えると人体に有害であると話している。
「重慶晩報」によると、現地の人々は重慶市江北区にある縁和源辣椒醤食品工場が生産した辣椒醤はトマトの皮を入れて重量を増加し、さらにその他の化学物質も加えているかもしれないと告発しているという。
この工場の外部周辺には強烈な辣椒醤臭がたちこめ、下水道には暗赤色の廃水が流れているそうだ。また、工場のそばの小さな池の周りには白い粉末状の物質が積まれ、これが水に浸かると牛乳の類のような粘りが出る。工場の作業員は、これは増粘剤で中国政府も添加を許可していると話した。
また別のコンクリート製の池では作業員が辣椒醤を発酵させており、その傍には黄色い粉末の入ったプラスチック製のビンが数本置かれていた。作業員は「これはサンセットイエロー(黄色5号)。用途は辣椒醤の色素増加で、色を鮮やかに見せるために入れる」と話した。
工場の中にはさらに円形のプラスチック製のビンがあり、中には赤い粉末が入っていた。これを手でそっとつかみ出し、水の中に浸すと、たちまち真っ赤に変化した。作業員の話ではこの粉はポンソー4Rといって辣椒醤の色をよりよく見せる、中国政府も許可している食品添加物だという。
重慶市品質管理局の専門家は、増粘剤、ポンソー4R、サンセットイエローなどの物質は、中国政府が認可した添加物だが、一定量を超えてしまうと人体にとって有害となる、と話している。(翻訳・坂本)
*胭脂红(赤色102号)と日落黄(黄色5号)メモ
赤色102号に関しては日本では認可され、0~4mg/kg/dayが安全だとされているが、英国食品基準庁は合成保存料の安息香酸ナトリウムを同時に摂取すると子どもの注意欠陥・多動性障害を増加させるとの研究報告があり、避けたほうがいいと勧告している。尚、米国では認められていない。
黄色5号に関しても日本では認可され、0~2.5mg/kg/dayが安全とされているが、英国食品基準庁からは赤色102号と同様の勧告がされている。米国も認可しているが、北欧では赤色102号と合わせ禁止されている。記事には「黄色い粉末」と書かれているが、常温では「赤い粉末」である。万一、黄色い粉末であったなら、黄色4号かもしれない。
どちらも天然に存在するものではなく、人体に害がない筈がない。使用禁止にすべきであろう。日本が認可した添加物であれば、上記記事のように分量を度外視して使われる可能性もある。