
写真はサンタアナHPより、サンタアナ刑務所
http://www.ci.santa-ana.ca.us/pd/jail.asp
【USFRONTLINE5/1-1日82ドルで刑務所も「5つ星ホテル」に】
有罪判決を受けた犯罪者は、刑務所に収監されることで「社会への負債」を返済している。ところがカリフォルニア州の一部の刑務所には、犯した罪が比較的軽く、かつ経済的に余裕のある受刑者が金を払うことでいくらか快適に過ごせる制度がある。
ニューヨーク・タイムズによると、十数カ所の市刑務所が、1日いくらの「宿泊料」と引き替えに「上級待遇」を提供している。上級監房は清潔で静かだ。周囲は鉄格子、人気が荒く受刑者の権利などほとんどない郡刑務所とは大きく違う。
有料の監房は、刑務所界の秘密クラブのように運営されている。入るには特定のルートがなければならず、裁判所が有料監房の利用を承認したとしても、刑務所の管理者がクラブの用心棒のように自由裁量で入所を却下できるという。
「5つ星のヒルトンのような存在として、知っていた」と話すのは、飲酒運転で禁固21日の判決を受けたニコール・ブロケット受刑者(22)。ロサンゼルスの南東サンタアナ市の刑務所で、1日82ドル払って服役している。
1日75~127ドルを払い、刑務所の「お客」となるこうした受刑者は、暴力的な受刑者から離れたところに普通のドアが付いた小さな監房が与えられる。場合によってはiPodやコンピュータの持ち込みも許される。
多くは仕事のための外出許可を得ており、日中は仕事をして寝る時だけ刑務所に戻る(ただし全裸の身体検査がある)。こうした有料監房は何年も前からあったが、最近は、偽証罪と公金不正使用で有罪となった元オレンジ郡保安官補佐のジョージ・ハラミーロ受刑者がフラートン刑務所に収監される際、検察側がコンピュータと携帯電話の提供を阻止したことで注目された。同受刑者は結局、フラートンではなくモンテベロの有料監房を予約した。
◇唸声コメント
下記のニューヨークタイムズに写真が載っているが、確かに刑務所とは思えない。刑務所の意義とは何か考えさせられる。これでは反省をして社会復帰をする意味が全くないではないか。拝金主義を進めるだけだ。米国資本主義の限界を見たように思う。
元ネタ↓
【NYTimesFor4/29-】
http://www.nytimes.com/2007/04/29/us/29jail.htmlω_r=1&oref=slogin
この有料刑務所には誰でも入れる訳ではない。暴行事件の加害者や薬物中毒者などは入れない。ゲームや携帯電話を持ち込める有料刑務所もある。懲役(労働)が免除されている点も特徴の一つ。面会も刑務所によっては一日2時間まで自由なところもある。
自分の今の生活が刑務所以下だとの書き込みが米国の本音、日本はこんな国の真似をしてはならない。
NYTimesより引用
http://graphics8.nytimes.com/images/2007/04/29/us/0429-nat-JAILch.gif