シンガポールではOK、検出された微量のホルムアルデヒドは自然発生?ですと…。
中国の飴「大白兔奶糖」からホルムアルデヒドが検出され、フィリピンで販売禁止、現在、商品の回収を行っている。この飴は1959年より販売されている中国を代表する国家的菓子であり、多くの中国人に親しまれているものだけに中国の新聞は一斉に報じた。
http://news.google.co.jp/news?hl=zh-CN&ned=cn&ie=UTF-8&ncl=1114536083
写真左は問題の大白兔奶糖、500gで13.5元、淘宝網より
http://auction1.taobao.com/auction/0/item_detail-0db2-f1415e293cc88855d4b6c180b98c89bd.jhtml
中上「七粒で牛乳一杯分」の宣伝でヒット、一粒で20カロリー
中下フィリピン食品医薬品当局、BFADHPより
http://www.bfad.gov.ph/index.htm
右「生」の商標登録は1924年、「冠生園」ブランドの登録は1986年、1993年には国家有名ブランドに認定
http://www.gsygroup.com.cn/cn/product/index.asp
【RecordChina7/18-ショック!中国おみやげの定番「大白兔キャンディ」から発ガン物質検出?】
中国旅行のおみやげといえば、白ウサギが飛び跳ねる「大白兔ミルクキャンディ」を思い浮かべる人も多いことだろう。中国きってのロングセラー商品だ。ところがこのキャンディから有害化学物質「ホルムアルデヒド」が検出されたと報道され、国内外で大きな波紋が広がっている。
報道によると、フィリピンの食品医薬品当局が中国製の菓子を検査したところ、4種類のキャンディやビスケットから発がん物質であるホルムアルデヒドが検出され、販売停止になった。このうちの一つが上海の老舗菓子メーカー、冠生園が製造する「大白兔ミルクキャンディ」だったとされる。
2007年7月18日、上海市品質監督所は近日中にメーカーを立ち入り調査し、結果を公表すると表明。一方、メーカー側は、フィリピンの検査報告をまだ受け取っていないとしながらも、製造原料にホルムアルデヒドは使用しないし、製造過程でもこれを含む物質を使用していないと反論、すでに上海の検査機関に分析を依頼しているとの声明を出した。
ホルムアルデヒドは水溶液ホルマリンとともに消毒・防腐剤、樹脂加工など工業生産の場で多用される。近年シックハウス症候群の原因物質と認められ、住宅建材などへの使用が規制されている。
http://www.recordchina.co.jp/group/g9848.html
◇唸声コメント
日本ではホルムアルデヒドは毒性が強いために食品への添加は食品衛生法上で禁止されている。しかし、「中国の「食品添加物使用衛生基準」が、ホルムアルデヒドを「食品工業用加工補助剤」の推薦リストに含めている点を強調。肖会長によれば、「食品工業用加工補助剤」とは、食品加工をスムーズに進めるために使用される補助物質で、食品そのものには使用されず、通常は製品完成前に取り除かれる。」(人民日報2005/7/15)としており、中国ビールにホルムアルデヒドが入っているとの大騒ぎの際にコメントされている。
http://j.peopledaily.com.cn/2005/07/15/jp20050715_51800.html
ビールは沈殿物のろ過処理に使用されるのであるが、ミルキーも牛乳の沈殿物のろ過処理処理に使われるのであろうか???この大白兔奶糖は中国の国家ブランドでもあるためにホルムアルデヒド説には中共政府が必死になって打ち消しにかかると思われる。
大白兔奶糖は、1972年に周恩来氏がニクソン大統領へお土産に渡した中国の国礼品でもある。不二家のミルキーをやや固くした感じで、ミルクの味が日本のものとやや異なるそうだが、ネットでの味の評判は上々。2004年の大白兔奶糖の売上は6億元≒96億84百万円
不二家のミルキーが1952年卸販売開始、大白兔奶糖は1959年発売で日本の方がやや古い。しかし、大白兔奶糖には前身があり「ABCミッキーマウス糖」と言うものがあった。これは1943年に英国のミルクキャラメルをパクった代物、この飴がベースとなっているので、日本のミルキーより年季が入っている。味は英国、パッケージとネーミングは米国と当時の上海らしくなかなかインターナショナルである。このパクリミルキーも1950年代に国有化され、米国に媚びる「ミッキーマウス」から「しろうさぎ」へとデザインを変更した。
こんな中国老舗企業までもがルール違反ではしゃれにならない。今度はどんな手で幕引きを図るのか?お手並み拝見!
☆お手並み第一弾/自然発生だって?
【人民網日本7/21-「大白兎」キャラメルは安全、シンガポール検査で実証】
シンガポール農産食品獣医局は20日、化学検査の結果、シンガポール市場に流通している中国産「大白兎ミルクキャラメル」と「百栄レーズンビスケット」はともにWHOの規定する安全基準に合格していたと発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
検査の結果、この2商品からは微量のホルムアルデヒドが検出されたが、WHOの規定するホルムアルデヒドの含有量の基準によれば、この2商品を通常に食用することで消費者に衛生安全上の問題を引き起こすことはないとされている。
シンガポール農産食品獣医局はこの中国産の2商品から検出されたホルムアルデヒドが防腐剤として故意に添加されたという証拠はなく、おそらく生産過程において自然に発生したものと思われる。
シンガポールは昨年中国から合計275トンの「大白兎ミルクキャラメル」と269トンの「百栄レーズンビスケット」を輸入している。 (編集YT) 「人民網日本語版」2007年7月21日
http://j.peopledaily.com.cn/2007/07/21/jp20070721_74096.html
【看中国7/19-上海冠生园大白兔糖验出含甲醛】
http://www.kanzhongguo.com/news/gb/kanshishi/dalu/2007/0719/204237.html
自動翻訳はココをクリック
フィリピンでのニュース
http://davaotoday.com/2007/07/19/alert-up-for-chinese-products-sold-in-davao/
http://www.abs-cbnnews.com/topofthehour.aspx?StoryId=84850
BFADの通知書
http://www.bfad.gov.ph/Advisory/DOH-BFAD_Advisory2007-005_WarningOnSeveralChineseFoodProducts.pdf
上海冠生園HP/大白兔ミルキーシリーズ
http://www.gsygroup.com.cn/cn/product/gsynt/cn/product/index.asp?pdtypeid=41
上海冠生園の歴史
http://www.gsygroup.com.cn/cn/company/detail.asp?newsid=159
不二家ミルキー秘話、昭和26年完成、昭和27年(1952年)卸開始
http://72.14.253.104/search?q=cache:PUlON-VYyD0J:fujiya-milky.com/shiryou/tanjou.html+%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC+%E6%AD%B4%E5%8F%B2&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp