ニュースで学ぶ与信管理と債権回収/ナレッジマネジメントジャパンより↓
http://www.kmjpn.com/mail_magazine_c&c_update.htm
以下引用
『ニューヨークタイムズでEUの債権回収に関する面白い記事を読みました。
EU企業の30%は海外取引を行っています。しかし、中小企業の場合、その比率は8%にまで下がります。
理由は債権回収です。たとえ、EU域内であっても、商習慣や法律は異なるため、二の足を踏む企業が多いのです。
あるスペインの食品関係の会社は、イタリアのパスタメーカーに対して100万ユーロの遅延債権を抱えていました。
自社での回収を諦め、法的手続きによる債権回収を試みるも、10年間かけてやっと半分回収でき、しかも、その大半は弁護士、訴訟費用に消えました。
10万ユーロ以下の債権は費用倒れに終わるので、訴訟を進めないという弁護士までいます。
海外での債権回収が難しいのは、私もセミナーやメルマガで何度も申し上げていることです。しかし、海外とはいえ、EU域内でもこれだけ債権回収に苦労しているとは知りませんでした。
やはり、海外取引では、債権回収よりも与信管理を徹底すべきですね。』
“Italy is too far away on a cultural level, a legal level and an administrative level.”=イタリアは文化レベル、法的レベル、管理レベルがあまりにお粗末、イタリアでこの状態ですので、中国であれば、さらにその上を行きます。折角、回収できてもそのほとんどが弁護士の費用に消え、後には残りません。これでは、まるで弁護士のために債権回収をしていることになります。弁護士だらけの米国が、これに食いつかない筈がないのですが・・・。
ドイツのO105問題でスペインが怒っていますが、イタリアよりもやっぱりドイツに売りたいのでしょうね。きっと・・・。
ちなみにニューヨークタイムズの記事は以下↓
http://www.nytimes.com/2011/04/19/business/global/19debt.html