写真は懲役16年の判決を下される陳希同元北京市長/YouTubeより、皆やっていることなので堂々としています。反省などありません。あるのは江沢民への恨みだけでしょう。天安門事件鎮圧の功労者、ということは天安門での学生たち殺害の責任者の一人でもあるのです。ご本人は、命令に従っただけとのことですが・・・。
写真は外国人から受け取ったとされる時計など、私物化したとされていますが、実際には使っていなかったから、こうしてほとんどがケースに入ったままです。
http://youtu.be/DBW9VJrFMcM
映像には、天安門事件の一部も写っています。
【IZA6/5-天安門事件当時の北京市長、陳希同氏が死去 汚職で実刑】
中国系の香港中国通信社は４日、１９９８年に汚職罪などで懲役１６年の実刑判決を受けた陳希同・元北京市共産党委員会書記（元党政治局員）（８２）が２日午前（日本時間同）、北京市内で死去したと伝えた。陳氏は最近、がんを患っていたとの説が出ていた。中国本土の公式メディアは報じていない。
陳氏は３０年６月、四川省生まれ。８９年の天安門事件で北京市長として民主派の弾圧に関与した。４日が事件から２４年の「敏感な日」に当たるため中国当局は中国本土での報道を認めず、中国系の同通信社を通じ、対外向けの報道だけを許可した可能性がある。
陳氏は９２年から北京市トップに当たる市党委書記を務めた。外国人から受け取った金銀の装飾品を私物化したなどとして罪に問われた。江沢民元国家主席との政治闘争に敗れたためとされる。服役後、健康を崩し刑期満了前に治療目的で釈放された。（共同）
以下はウイキより、陳希同氏の略歴と失脚
略歴：1948年、18歳で北京大学中文学部入学（その後中退）、1949年12月に中国共産党入党。以来、北京市での活動に携わる。1953年から劉仁・北京市党委員会第二書記の秘書を務めていた経歴から、文化大革命において「旧市委」の人間とみなされ、下放される。1971年に復帰し、昌平県党委書記となる。
1979年12月、北京市副市長に就任。1981年9月、第4期北京市党委の常務委員となる。1982年の第12回党大会で中央委員に当選。1983年に北京市長、1987年に北京市党委副書記となる。1988年、李鵬内閣において国務委員（副首相級）に就任。1989年6月の六四天安門事件においては、第7期全国人民代表大会常務委員会第8回会議で戒厳令を支持し、学生たちの鎮圧を実行した。『動乱と反革命暴乱を制したことに関する状況報告』では6月3日に「数千台の装甲車、数万人の軍人、警官を出動させ」、「反革命暴乱を鎮圧した」という詳細な報告を行っている。1992年10月の第14回党大会で中央政治局委員、12月に北京市党委書記となる。
失職：1995年4月4日、汚職の審査を受けていた王宝森（中国語版）・常務副市長が自殺し、27日に監督責任で市党委書記を辞任する。その後、陳自身にも汚職の疑惑がかけられ、9月の第14期5中全会で中央政治局委員・中央委員の職務を解かれ、全人代の職務を罷免される。
1997年8月29日、党中央規律検査委員会の審査により党籍を剥奪される。1998年7月31日、北京市高級人民法廷は汚職と職務怠慢で懲役16年を下す。政治局委員としては1981年の四人組以来となった。北京市長・市党書記だった91年から94年にかけて企業から55万5千元相当の高額品を受け取り、高級別荘の違法建設に3521万元の公金を使ったとされている。いわゆる長城公司事件と呼ばれるものである。
陳希同は天安門事件で功績が大きかったものの、党総書記には江沢民が選ばれ、彼が上海から朱鎔基や曽慶紅など腹心を次々と引き上げたのに対し、陳には全く論功行賞がなく、加えて江沢民ら中央を無視した行動が多かったため、陳希同の失脚は事実上の「北京独立王国」を潰す政争に敗北した結果だったという見解が一般的である。江沢民に批判的な陳希同が失脚した後の北京市党委書記は中央規律検査委員会書記の尉健行が兼任し、さらに江沢民派の賈慶林に任されたことからもそれがうかがえる。
さて、陳希同元北京党書記が失脚せずに、江沢民が失脚していたら・・・、それでも歴史は変わらないかな？変わったような気もするけど・・・
◇話は変わりますが、陳水扁氏が自殺未遂をしたとか、政治の世界での失脚は悲惨ですね。その点、我が国では政治家OBが好き放題の状態です。国益を乱さず、静かに余生を送ってもらいたいものです。
陳水扁氏の自殺未遂についての蘋果日報でのアニメ再現入り映像も↓
http://hk.apple.nextmedia.com/international/art/20130604/18283082
映像の初めに陳水扁氏がヨタヨタと歩くシーンがありますが、なんとも哀れでたまりません。
