写真と記事はGate Ahram紙より、列車の下のキャプションは「スパニッシュ列車」とある。
"بوابة الأهرام" تنشر أسماء قتيل ومصابي حادث إطلاق الرصاص في قطار الصعيد
Gate Ahram紙は列車内銃撃事件の犠牲者の名前を公表する
急行列車にはスパニッシュ列車とフレンチ列車がある。
1月11日午後5時半頃、アシュート発カイロ行きの急行列車内でイスラム教の現職警官Amer Ashur Abdel Zaher(23)が拳銃を乱射し、1名死亡5名に負傷を負わせた。警官は警察署に向かう途中で、制服は着ていなかった。銃撃の後、列車から降りて逃げようとしたがサマルート駅構内で拘束された。
Abdel Zaherは客車内を歩き回り、キリスト教徒を探していた。イスラムのヒジャーブで顔を覆っていない女性グループに「Allah akbar(アッラーは偉大なり)」と叫び、拳銃を乱射した。サマルートにはコプト教会があり、何百人ものコプト教徒が、負傷者の収容された「よき羊飼い」病院に結集し、警察隊と衝突をした。警察側は催涙弾で応戦した。
亡くなったのは、ファティ・サイード・オベイドさん(71)、負傷者はファテイさんの妻エミリー・ハンナ・テドラさん(61)、ソロモンさんصباح سينود سليمان(52)、マリアンヌ・ナビル・ザキさん(29)、妹のマギーさん(26)、シーハブ・アシュラフ・カマルさん(26)、全てミニアカルユービーヤ県民で、負傷者の5名のうちコプト教徒が4名もいた。
エジプト内にはコプト教徒が全人口8300万人の一割を占めていると言う。
写真は乱射されたスパニッシュ列車979便の運行スケジュール/エジプト鉄道より
http://www.egyptrail.gov.eg/docs/stations/stations.html
アシュート15時発、カイロ20時45分着、全工程375km(東海道本線東京-名古屋は366km)1等61£E≒880円、2等34£E≒490円、銃撃の起きたのはサマルート17時24分発
【IZA1/12-警官が列車内で乱射、6人死傷 宗教対立か エジプト】
エジプトの中東通信などによると、中部ミニヤ県で11日、南部アシュート発カイロ行きの列車内でイスラム教徒の警官(23)が銃を乱射、乗客の男性(71)が死亡し、男性の妻ら5人が負傷した。死傷者はいずれもキリスト教徒。警官は列車から逃げたが、拘束された。
エジプトでは1日、北部アレクサンドリアで新年を祝う礼拝があったキリスト教会を狙った爆弾テロで23人が死亡したばかり。今回の事件の動機は不明だが、宗教対立を激化させる可能性がある。
死亡した男性はカイロ在住で、負傷者のうち4人は女性。警官は現場近くに住んでおり、勤務先に向かう途中だった。治安当局は警官がキリスト教徒を意図的に狙ったかどうかを調べている。
ロイター通信によると、負傷者が運ばれた病院前ではキリスト教徒ら数百人が集まって政府の対応を批判、警官隊が催涙弾で解散させた。(共同)