
写真はマイケル一家、父親の左が亡くなったレベッカちゃん/CBSニュース映像より、このような笑顔を浮かべる米国人一家、まさにウソ臭い・・・。
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=2756881n
この事件で問題となるのは、幼児に躁鬱病の薬を飲ませたこと。生活保護を受ける為に子どもを病気に仕立てたことにある。
日本人医師の処方に従ったと妻が答えているが、この日本人医師は、上記ニュースでDr.Kijimaとあり、木島香代子医師である。以下は写真↓
http://www.boston.com/news/local/breaking_news/riley_murder_trial.jpg
レベッカちゃんに処方された薬は、向精神薬セロクエル、抗発作薬デパコート、血圧安定剤クロニジン、これを4歳児に一日に10錠も処方するのは正しいのだろうか?木島医師の弁護士は、彼女はごく一般的な処方をしたにすぎないと弁護している。
木島医師に限らず、医薬品業界と医師の関係にも問題がある。メンタルな病気の治療薬は不安定であり、何年か前は標準薬でも現在は使われていない薬も多くある。
また、生活保護も行き過ぎれば、こうした悲劇も生みだす。このまま、薬を飲み続けていたとすれば、健康な子どもも病気になるだろう。
倒産しそうな病院が多い中で、医薬品業界だけは右肩上がりである。
【IZA4/4-「うるさいから」子供に抗うつ剤与え続けた夫婦に司法の断罪 米社会に潜む闇】
米マサチューセッツ州で今年3月26日、オムツもとれない3人の子供たちに躁鬱(そううつ)病薬を過剰投与し続け、1人を死亡させた若い父親に殺人罪での有罪判決が下された。
死亡した子供はわずか2歳から薬を飲ませられはじめ、医師も過剰投与を知りつつ薬の処方を続けていたという。“寝付きが悪い”“うるさい”などの理由で無理矢理薬を飲ませ続けた夫婦の実態が米国社会に衝撃を与えた一方、事件は子供の精神的な病をどこまで認めるかという問題にも光を当てている。(黒川信雄)
レベッカ・レイリーちゃん(死亡当時4歳)はその日の夜、苦しさから「ママ…。ママ…」と何度も母親を呼び続けていたという。しかし母親のキャロライン被告(35)が子供に与えたのは、「クロニジン」と呼ばれる躁鬱病薬だった。母親はそのまま眠りにつき、翌朝起きたときには、両親の寝室の外で息を引き取ったレベッカちゃんが横たわっていたという。クリスマスを目の前にした、2006年12月13日の早朝だった。
レベッカちゃんだけではない。キャロライン被告と、夫のマイケル被告(37)の間には他に2人の子供がおり、それぞれが同様に躁鬱病薬を処方されていた。夫婦はその薬を「ハッピー・メディスン(幸せの薬)」と呼び、子供たちが大きな声を出したときなどに繰り返し飲ませていたという。
その後、警察は2人を逮捕。裁判所は今年2月に妻のキャロライン被告に第2級殺人罪、そして3月に夫のマイケル被告に第1級殺人罪で有罪判決を下した。両者とも無期懲役だが、妻が服役から15年後に保釈される可能性があるのに対し、夫は保釈の検討も行われないという。地元紙によると、有罪判決が下された瞬間、マイケル被告はほとんど表情を変えることなく、判決を聞いていたという。
夫婦は高校卒業後すぐに結婚。子供に対し暴力的な夫に対し、妻は夫に従順で、夫が薬を過剰投与しようと提案した際にも反対しなかったという。裁判で、夫が子供に対し卑猥な写真などを見せていたなどの証言があった際にも、妻は夫をかばうような態度をとり続けていた。夫婦は、政府から生活の保護を受けるために子供が病気だと装っていたとの疑惑をもたれている。
一方で事件は、子供に対し躁鬱病薬を処方した医師や医療機関に対しても、疑問の目を向けさせた。報道によると2人に薬を処方した医師は米国の医療機関に勤務する日本人で、キャロライン被告が薬を指示より多めに投与していることを知ったにも関わらず、反対をしなかったという。医師は事件発覚後に診療現場での勤務からはずれたが、大陪審が医師の不起訴を決めたことから、現在は職場復帰しているという。
しかし今回の判決後、事件を担当したティモシー・クルーズ弁護士は、医師免許を管轄するマサチューセッツ州で医師免許を管理する機関に対し、再びこの医師に対する調査を行うよう要望する方針を表明。免許の剥奪を求めていく考えを明らかにした。クルーズ氏によれば、医師はライリー家の子供のうち2人に対し、わずか1時間半程度の診察で子供を躁鬱病と診断。子供たちが通う児童施設の教員などから事情を聴取することもなかったという。
事件はまた、「小さな子供に抗うつ剤を処方することが妥当なのか」という疑問を米国社会に投げかけた。若年層における躁鬱病の問題は、米国だけでなく日本でも広がっていると指摘される。
たとえば2007年、北海道大の研究チームは、小学4年~中学1年の一般児童・生徒738人に対し調査を行い、鬱病と躁鬱病の有病率が計4・2%にのぼったとする調査結果を発表し、衝撃を与えた。
夫婦は広がる子供の鬱病という影に隠れ、国からの保護を受けていた。事件は貧困という問題も浮かび上がらせつつ、米国社会の複雑な闇に光をあてている。