写真はエビ洗い粉/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-102290-gb2312.html
【サーチャイナ8/23-「洗い粉」のせい?エビを食べて筋肉が溶ける市民が続出―南京】
食の安全に対する意識が高まりあるつつある中国だが、その道のりは遠いようで、食品に関する事故のニュースは日々絶えることがない。江蘇省南京市ではここ数日、食用のエビを食べた多くの市民の筋肉が溶解してしまうという事態が発生しているようだ。揚子晩報が伝えた。
同省人民病院をはじめとする南京市内の病院には7月頃よりエビを食べた市民が体調不良を訴えて入院するケースが増えているという。その症状は食中毒によるものではなく、筋肉が溶けることでタンパク質が血液中で増加してしまうとのこと。体のだるさを訴える患者が多いが、症状が重い場合は腎臓の機能も低下するようだ。
症状を訴える市民はそれぞれレストランや家庭で十分に加熱したエビを食べていたとのことだが、その原因ははっきりしていない。細菌性食中毒の可能性は低く、食べた後にすぐ症状が出ることから重金属によるものでもないと見られており、化学物質や有機物による中毒との見方が強まっている。
そんな中、エビを洗浄するために用いられている「エビ洗い粉」に疑いの目が集まっている。症状が出た市民の多くは、エビが通常より大きくしかも非常にきれいだったという。そこである医師が付近の販売者に尋ねてみると「エビ洗い粉」の使用を認めたとのことだ。しかし、粉の成分については何も語らなかったという。
記事では、腐敗が始まったエビはハサミが脱落しやすいことから、きれいで光沢があるにもかかわらずハサミが少ないものは「エビ洗い粉」で洗浄している可能性が高いとして注意を呼びかけている。(編集担当:柳川俊之)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0823&f=national_0823_062.shtml
ここ最近、江蘇省の人民病院にも十数人が同じ症状で受診をしている。細菌性の食中毒による嘔吐や下痢の症状ではなく、全身がだるく痛さを伴うと言う。醤油色のおしっこが出るので腎臓障害が考えられる。
つい最近の症例では、四人がレストランでザリガニ料理を食べて、三人が病院行きとなった。父親のみ何とも無い。全身がだるく痛みが現れている。
三人のうち二人は症状が重く、血中ミオグロビンが4000μg/Lと6000μg/Lまで上がっている。正常値は50μg/Lを上回ることは無く、異常値である。一般的には2000μg/Lまであがると腎臓機能障害が起きる。
ミオグロビンは、筋肉中にあって酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する色素タンパク質である。血中ミオグロビンが上昇は、筋肉組織の損傷があると言うこと。心筋梗塞等でも血中ミオグロビンが上昇する。
上記記事にあるようにザリガニ自体から引き起こされた中毒ではなく、エビ洗い粉に疑惑が集まっている。エビ洗い粉を入れてザリガニを漬け込むと色が良くなる。
エビ洗い粉に何が使われているのか分からないが、以前新聞に出たものは、ステンレスをも腐食させる強酸性のものだった。鋼鉄の胃袋だって溶けてしまう代物だ。とうてい食品に使えるものではない。