写真はメガピクセルのフロント部分/YouTubeより、なかなか洒落ている。全体のデザインもまずまず。以下の映像で2分6秒後にご注目、狭い駐車車列から車を出している。
http://youtu.be/IOW20FPluXo
電気自動車なのでガソリンの燃費に換算するとリッター100kmとなるようだが、あまり意味のない数字のようだ。電気自動車はハイブリッドよりも燃費がよいのでリッター70km~100kmとなるもよう。
電気自動車もいいが、そもそもその電気も原発が止まれば電気代が高くなるので、このリッター換算もさらに怪しいものになる。
【IZA3/8-リッター100キロ インド、日本車猛追 タタが超低燃費EV「メガピクセル」】
環境技術で注目されるジュネーブ国際自動車ショーが6日、開幕した。なかでも話題を集めたのは超低燃費の電気自動車(EV)「タタ・メガピクセル」の試作車を発表したインドの自動車大手、タタ自動車だ。走行時の消費電力をガソリン車の燃費に換算すると、1リットル当たり最大100キロメートルの走行が可能。加速度的に進化する新興国メーカーの足音が技術的優位を保っていた日米欧の背中まで迫っている。
メガピクセルは、タタ自動車が昨年の国際自動車ショーで展示したEVの改良版。リチウムイオン電池とガソリンを使った発電機を併用することで、走行能力の向上を図った。
ラタン・タタ会長は実用化まで「最低3年は必要」と話すが、日本円で約20万円と世界最安値の小型自動車を発売しているタタ自動車だけに、価格面でも今後関心を集めそうだ。
韓国のヒュンダイ(現代自動車)も斬新なバタフライドアのEV「i-oniq」を出品して存在感を発揮している。デザイン面でも先進各国のメーカーと肩を並べる勢いとあって、関係者も「一足飛びに実力を上げている」(日系自動車大手)と舌を巻く。
■高級車も環境意識
会場では、展示された新車のドアに「1キロメートル走行当たりの二酸化炭素(CO2)排出量」の表示が目立つ。地球温暖化対策の一環である排ガス規制の流れを受け、各社とも環境技術のアピールにしのぎを削っている。
欧州連合(EU)は温室効果ガスの排出を2020年までに1990年比で最大30%削減する方針を掲げ、自動車業界には新車1台平均のCO2排出を06年実績の1キロメートル当たり160グラムから15年に120グラムへと減らすよう義務付けた。日本の基準はCO2排出量換算で15年度に1キロメートル当たり138グラムで、EUの基準は厳しい。
フランス大手ルノーのフィリップ・クライン上級副社長は「CO2排出規制を守れなければ罰金が科される。プレッシャーを感じている」と漏らす。ドイツのダイムラーもCO2排出量を意識し、主力ブランドのメルセデス・ベンツで「1キロメートル当たりの排出量はわずか99グラムになる」と強調。売り物の高級車でも対応が可能なことを印象付けた。
■日本「次の一手」は
一方、日系自動車各社は昨年、東日本大震災やタイの大洪水で生産が伸び悩んだだけに、今年は巻き返しを図りたいところ。日産自動車はトップクラスの燃費性能を達成した小型量販車の試作車「インビテーション」を世界初公開、13年から英中部の工場で生産を開始する。
ただ、欧州債務危機の影響で欧州を始めとした先進国の需要は低迷。一方、中国やインドなどの新興国は市場が拡大し、母国と歩調を合わせて新興国メーカーの存在感も増大している。日本勢は先進国向けに得意の環境技術を伸ばすだけでなく、新興市場を取り込む低価格化戦略の構築を迫られている。日本の成長を引っ張ってきた自動車産業だが、新興国以上のチャレンジャー精神がなければ生き残れない時代に入っている。