初期画面は犯人を投降させた簿記係=bookkeeperのアントワネット・タフさん(46)(画面の写真はあまりきれいではないが、動画は鮮明)、1時間かけて犯人に武器をおろすように説得した。FBIのネゴシエーターも驚くほどの説得力、一人のケガ人も出さず、ヤワでないタフさんはまさに英雄である。彼女は自分の境遇を犯人に聞かせ、26年の結婚生活の後、夫と離婚し、去年は自殺も考えていたし、自分の息子(22)が複合傷害を持っていることも話した。彼女は被害者としての行動はとらず、「誰も傷つけないでほしい」とは、言わなかった。誰にも愛されていないと言う犯人に「私はあなたを愛しているし、誇りに思う。あなたが今、自首するのはいいことよ。でも心配しないで、みんなで人生を生き抜くのよ」と話した。愛はAK47よりも強い?銃をもった警備員よりも人生を克服した優秀な簿記係を配置すべきか・・・。
写真は犯人のマイケル・ヒル(20)/YouTubeより
【産経8/23-銃武装の男を説得 米、小学校の人質事件解決の女性職員に称賛】
米南部ジョージア州で20日、小学校に自動小銃を持った男が侵入する事件があり、自身の身の上話を聞かせて犯人に投降を促した女性職員アントワネット・タフさんに、「英雄」と称賛の声が上がっている。
米メディアによると、事件は同州アトランタ近郊で発生。AK47自動小銃と500発近い弾薬を持ったマイケル・ヒル容疑者(20)が職員らを人質に取って事務室に立てこもり、警官らと銃撃戦を交わした。室内にも発砲したという。
会計担当職員で現場に居合わせたタフさんによると、ヒル容疑者は「誰も自分を愛してくれない」「死んでも構わない」などと話した。タフさんは自身の33年間の結婚生活が破綻したことなどを語り「誰だって生きていれば困難にぶち当たる。私は乗り越えられた。あなたにも乗り越えられる」と投降するよう訴え、ヒル容疑者は応じた。
米国では昨年12月、児童ら26人が殺害された小学校乱射事件があった。米メディアは悲劇の再来を防いだタフさんをたたえている。(共同)