賛成票43・7%、反対票56・3%で否決

写真は銃規制キャンペーンのマンガ、如何にも米国風でスイス国民には受けなかったか?それともこれが彼らの歴史の真実か?/プレスTVより
http://www.presstv.ir/detail/165122.html
民兵制度のあるスイスでは、兵役終了後も兵器・被服・装備等を自宅に持ち帰ることになっているが、弾薬は市町村の倉庫で保管することになっている。二日で50万人の軍の動員を可能とする民兵制度はヒットラーをも寄せ付けなかった。
そんな歴史があれば、なかなか銃規制キャンペーンで変えることは難しい。
自殺はスイスで年間1,300人、人口は7,623,438人(2010/7現在)、WHOの2008年のデータによれば、人口10万人あたりの自殺率は17.1で23位(全体106カ国、日本は5位)、低くはない。上記の記事には25%の自殺に銃が関係していると言う。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_suicide_rate
スイスにはライフル銃が120万より450万丁もあるとされており、これに拳銃等を加えれば、762万人の人口のうち、女子どもを除けば、ほとんどが銃を持っていることになる。これがスイスの強みでもある民兵制度なのだ。
ちなみに男性の徴兵は19歳より26歳、全てのスイス人男性が最低でも260日間の兵役を課せられている。志願兵は男女で18歳から。
中立国の平和は国民皆兵制度により保たれている。わが国も見直す必要あり!平和は憲法九条の文言では決して得られない。
【IZA2/14-銃は持っていたい!スイス、国民投票で規制案を否決】
国民皆兵制のスイスで、徴兵が終わった後も自宅に銃を保管できる制度を見直すかどうかを問う初めての国民投票が13日行われ、賛成票43・7%、反対票56・3%となり、否決された。
スイス・メディアによると、国内には軍用銃が200万丁以上あるとされ、2009年の銃による自殺例のうち、1割は軍用銃が使われた。殺人事件に使用されるケースもあり、女性団体などが約4年前に「銃は軍の施設に保管すべきだ」と法改正を呼び掛けていた。
保守層を中心とする反対派は、中立国であるスイスが他国の侵略から自衛する準備ができなくなるなどとして、伝統を守るよう主張していた。
ただ、スイス政府は銃が野放しになり犯罪や自殺が増加することには懸念を示しており、登録制度の強化など何らかの対策は取る方針。(共同)