写真上は、無人ヘリK-MAX(Kaman社)、下はコントローラー(まるでラジコンヘリ)/ ロッキード・マーティン社動画サイトより
http://www.lockheedmartin.com/products/K-MAX/video.html
ラジコンヘリとバカにしてはいけない。このK-MAXは2.7トンの荷物を吊りあげることができる。グローバルホークよりも低空での位置で原発内の映像を捉える事が可能だ。自衛隊のUH-1ヘリの映像も公開されているが、やはり、放射能汚染現場に最接近するには、無人機が必要である。
軍事は科学を大きく変えて行く。本来はロボット技術の日本が得意な分野であるのだが・・・。
【Aol News 3/23-US May Send Drone Chopper to Help Japan With Crippled Nuke Plant】
http://www.aolnews.com/2011/03/23/us-may-send-drone-chopper-to-help-japan-with-crippled-nuke-plant/
この記事では放水活動に関して書かれているが、色々な用途に使える筈だ。
以下はKAMAN社のUnmanned K-MAXのサイト
http://www.kamanaero.com/helicopters/uav.html
【IZA3/26-原発内部の映像を公開へ 米無人偵察機が撮影】
政府は25日、米軍無人偵察機グローバルホークが東京電力福島第1原子力発電所の内部を上空から撮影した映像を公開する方針を固めた。米軍提供の映像の公開には慎重論もあったが、正確な情報の発信を優先すべきだとの判断に傾いた。米側も公開によって日米協力をアピールするとともに米国民に向けても原発の状況について情報を公開するねらいもあるとみられる。
高度な軍事機密に属するため、解像度を下げて公表することも検討している。
同機は高度6万フィート(18キロ)を飛行し、滞空時間は30時間。無人のため人的被害の恐れがない。電子光学・赤外線カメラのほか、雲を透過する合成開口レーダーも搭載している。リアルタイム映像に加え、30センチ四方を識別できる写真撮影が可能のほか、赤外線カメラでの温度計測もできる。
陸上自衛隊の大型輸送ヘリは一日に1回、原発上空を飛行しているが隊員が被曝(ひばく)する恐れがある。しかも日光照射で正確な温度測定が妨げられるため、計測は早朝に限定されている。
常時測定にはグローバルホークが不可欠だ。1・3号機は爆発で建屋が壊れ、内部の撮影も可能という。
米軍は震災発生翌日の12日以降、グアムから同機を展開させ、第1原発周辺で情報収集を始めた。政府は17日からほぼ毎日映像などの提供を受け、対応策の検討に活用している。
また、米軍は原発への注水を海水から真水に切り替えることを支援するため、海軍横須賀基地(神奈川県)にあるバージ(はしけ)船2隻の提供を決めた。塩水による機材の腐食を防ぐためで、現在は坂下ダム(福島県大熊町)から引いてきた水を使っているが、「足らない部分を補給する」(北沢俊美防衛相)。
バージ船のうち1隻は25日に出発した。エンジンがないため海上自衛隊の多用途支援艦が曳航(えいこう)し28日にも到着する。バージ船には約1300トンの水を積むことができる。1号機近くの岸壁に接岸し、給水ポンプを使って冷却水タンクに水を送る。真水がなくなると約30キロ沖合にいる海自補給艦から給水を受け、運搬を繰り返す。作業は東電が行う予定だが自衛隊が参加する可能性もある。
一方、防衛省は25日、原発を上空から撮影した映像を初めて公開した。3号機は使用済み核燃料貯蔵プールの辺りから蒸気が出ている。2号機では、建屋の天井の穴や側面の窓のような部分から蒸気が漏れている様子が映っている。