写真は海上警備隊のGregorio de Falco氏とFrancesco Schettinoヘッポコ船長/YouTubeより
会話はイタリア語で英語字幕付き、こんなヘッポコ船長が偉そうに制服を着て、乗客の食事のテーブルにつくのだから、同席した人たちはさぞ複雑な気持ちであろう。無責任が船長の制服をきていたのだから。この激しい会話、海上警備隊をドイツに置き換えれば、ユーロのイタリアの無責任さがよく分かる。
以下は自動翻訳による日本語全会話↓
ココが聞き所だ!
De Falco: "You go aboard. It is an order. Don't make any more excuses. You have declared 'abandon ship.' Now I am in charge. You go on board! Is that clear? Do you hear me? Go, and call me when you are aboard. My air rescue crew is there."
デ ファルコ“あんたは船に乗るんだ。これは命令だぞ。言い訳なんかくそくらえ。あんたは船を見捨てた。だから今は私がボスだ。あんたは船に乗るんだ。いいか?聞いてるな?行け、船に乗ってから私に電話しろ。私の航空救助隊がそこにいる”
逃げたヘッポコ船長は一躍世界の有名人となった。もう、二度と船長はできないだろうが・・・。
【IZA1/18-「船に戻れ」警備隊の指示を船長無視 伊客船座礁】
【ベルリン=宮下日出男】イタリア中部沖のジリオ島付近で起きた豪華客船コスタ・コンコルディアの座礁事故で、フランチェスコ・スケッティーノ船長(52)=過失致死容疑などで逮捕=は事故直後、地沿岸警備隊の「船に戻れ」との指示に従わなかった。犠牲者はさらに増える可能性があり、事故の保険金の支払総額は史上最高になるとの見方も浮上している。船長への批判は一層強まりそうだ。
「船に戻り、船内に何人いるか伝えろ!」
警備隊の指示に対し、船長は「私は救命ボートで救助活動を指揮している」
13日夜の事故発生後、沿岸警備隊は船長の携帯電話での会話を録音していた。このとき船長は多くの乗客を残し、すでに船を離れていた。
「船で指揮をとれ! 拒否するのか」「これは命令だ!」
警備隊の強い指示に、船長は「戻る」と一端は応じたものの、警備隊が死者が出ていることを指摘すると、船長は「何人か‥」と質問。さらに「もう暗くて何も見えないのは分かっているのか」とも弁明していた。
「家に帰りたいのか!」警備隊は一喝したが、船長は戻らなかった。
事故後、検察に逮捕された船長は17日、身柄を解放され、在宅のまま取り調べを受けることになった。弁護士によると、船長は多数の乗客を見捨て自ら避難したと疑いについて「数百人を救った」として船長の役目を果たしたと主張しているという。
一方、今回の事故で保険業界が負担する保険金総額が最大で10億ドル(約770億円)に上る可能性が出てきた。1989年にアラスカ沖で発生した米エクソンモービルの原油タンカー事故の約5億ドルを上回り、海洋事故としては史上最高額となる。
船舶の保険には乗客乗員の死傷補償や環境への影響を補償する保険と、船体の補償する保険がある。ロイター通信によると、専門家はこの事故で賠償請求が行われた場合、保険金支払総額が10億ドルになる可能性があると指摘。船に残る大量の燃料が流出して海洋汚染が深刻になれば、さらに支払額が膨れ上がるとしている。