Gent light festival 2012 from Wim Barbaix on Vimeo.
ヘントはベルギー第三の都市だが、古い建物もたくさんあり趣がある。昨年に続き、1月26日~29日まで見事なライトフェステバルが開催された。ヘントはメーテルリンクの生まれ故郷、1911年にベルギーで初めてノーベル文学賞を受賞した。昨年はその受賞100年祭、今年はメーテルリンク生誕150年にあたる。この映像にはないが、青い鳥も表現されていた。
今年のライトフェスティバルのテーマは「Happiness」、昨年は20万人もの人が見物に来たが、今年はそれをはるかに超える46~47万人が見物に来たようだ。いくら第三の都市とは言え、それだけ人が集中すれば、道路も渋滞する。ライトフェスティバルは18時から24時まで行われた。気温は零度以下である。
ある会話
子供「お父さん、すごくきれいだね」
父親「そうだね」
子供「お父さん、本当の幸せの光はどこにあるの?」
父親「そうだなぁ、お母さんのいた家かな」
【IZA1/30-《Viva!ヨーロッパ》ベルギー 見ても食べても「おいしい」穴場】
ヨーロッパ北西部の北海に面した立憲王国、ベルギー。その首都ブリュッセルには欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)などの本部が置かれ、「欧州の首都」とも呼ばれる。日本人がベルギーを直接、観光で訪れることは多くないが、実は知られざる欧州の穴場であり、ベルギーは見所の多い、おいしい観光スポットなのだ。
■夜景が美しいヘント
ベルギーの人口は約1070万人。国土面積は日本の四国の約1.5倍(約3万平方キロ)と、イメージ以上に国土は狭い。北部のフランダース地域はオランダ語圏、南部のワロン地域はフランス語圏、首都圏地域ではこの2言語併用、ドイツ国境付近ではドイツ語が主流で、その上に全土でほとんど英語が通じるという特異な言語事情を有している。オランダやフランスからは日帰りでも旅行でき、それぞれの都市は違った表情を持ち、さまざまな楽しみ方ができる。
ブリュッセル、アントワープに次ぐ第3の都市、ヘント(英語ではゲント)では今月(1月)26~29日、ライトアップフェスティバルが開催された。ヘントは元々、夜景がきれいなことで知られ、1998年から町を上げて取り組んでいるフェスティバルだ。期間中は様々な光のアーティストたちがヘントの美しい建物に変幻自在の光を当て、町を彩った。旧市街中心部を流れるレイエ川のクルーズを利用し、ワインやビールを飲みながら水辺の家並みやライトアップの様子を眺めるというのも風流で人気が高い。所要時間は1時間前後で、3人でワインがボトル1本程度飲めて料金は15ユーロ前後(約1500円)と手ごろだ。フェスティバルの期間中でなくても、夜景は十分に美しい。
■ムール貝料理が国民食
美食大国ベルギーの代表的料理といえば、何といっても、北海でとれたムール貝(イガイ)を食材にした料理だ。ブリュッセルにある有名店、シェ・レオンでは、1日に1トンはムール貝を消費するというから人気の高さがうかがえる。メニューも、白ワイン蒸し、バター焼き、フライ、レモン汁をつけた生…とムール貝関連だけで15種類もある。ロイター通信によると、シェ・レオンは創業110年になり、現店主が3代目。これまで休んだことは、第一次世界大戦中の16日と第二次大戦中の2カ月しかないという。
一番人気の白ワイン蒸しは、ムール貝が1キロ弱入って20ユーロ(約2000円)。常連客のミッシェル・シルベスターさん(67)は「とにかく美味しい。20ユーロでこれだけの幸せが買える術を私は他には知らない」と話す。
■個性的なビール大国
言うまでもなく、ムール貝料理はバラエティに富む個性的なベルギービールとの相性も抜群だ。日本でもベルギービールの美味さは認知度が高まり、この10年で輸入量は2.5倍に増えている。しかし、現地でしか飲めないビールも多く、その代表格が各地の修道院の敷地内でつくられているトラピストビール(全7銘柄)だ。中でもシント・シクスタス修道院が不定期に販売しているウェストフレテレンはビール党垂涎(すいぜん)、世界一の呼び声も高い“幻のビール”。ベルギーはビール好きにとって、国民幸福度指数(GNH)が桁違いに高い国でもある。 (SANKEI EXPRESS)