写真は著名エコノミストの郎喊平氏/鳳凰網より、「中国の99%のホワイトカラーは間もなく破産に直面する。必然的に破産する。逃げようがない。この事はたぶんこの先2~10年で発生するだろう」「改革開放で真っ先に行った不動産であるが、法制は健全でなく、金融と改革のミスが、不動産価格の上昇をもたらした」
http://house.ifeng.com/pinglun/detail_2011_12/30/11677048_0.shtml
大都市でのマンション価格は下落を続け、海南島のリゾートマンションの膨大な空き部屋・建設工事中止の件は先日お伝えした通り、中国の不動産は確実に崩壊しつつある。景気後退で失業者が増えれば、シワ寄せはマンションのローン返済をするホワイトカラーを直撃する。返済できなければ、購入したマンションも高値で売ることができず、破産していく。
以下は宮崎正弘氏の国際ニュース・早読みからの記事である。
【宮崎正弘の国際ニュース・早読み1/4-中国で一番有名なエコノミスト=郎喊平が大予言】
「中国のホワイトカラーの99%は、まもなく破産します」
これぞ正気の沙汰の予言だろうか?
中国でもっとも著名なエコノミストのひとり、郎喊平が「もしマンション市場の崩落がおこれば、中国のホワイトカラーの99%は両三年以内に破産します」と大予言をなした。「理由は簡単で景気悪化、国有企業の多くが経営不振、失業するだろうから、ローンの支払いを継続できなくなる」(博訊新聞網、12月31日)。
郎は香港中文大学教授。シカゴ大学、ペンシルバニア大学で教鞭をとったあと、香港で教える傍らテレビ「財経郎評」で辛口の中国経済を論ずるので、中国語圏では著名な存在。ただし日本ではまだ無名にちかい。
通貨発行量を増大させる政策は上限が見えた。
「インフレを抑制するのが第一義となれば、通貨増量より景気安定に主眼が置かれるだろう。金融緩和政策には限界があり、ホワイトカラーは、北京を例に取れば月給3000元から15000元の収入しかなく、いまでさえその多くがローンの支払いに消えているが、それが支払い不能に陥るのは明らかであろう」と、その理由を続けた。
米国のウォール街では「われわれが99%だ」のデモ、他方、中国では99%のホワイトカラーが破産するんですと。
おまけ:中国のカラー
白領はホワイトカラーであるが、その他のカラーもご紹介しよう
金領:ゴールドカラー、エリート階層で年収は15万~40万、中国進出の三資企業の高級管理職、大手企業のマネージャクラス、国有企業の首脳部
藍領:ブルーカラー、普藍は肉体労働に従事、鋭藍は白領に転換する可能性のあるブルーカラー、深藍は専門性高いブルーカラー
灰領:グレーカラー、比較的に高い理論知識レベルを持つ。高等教育を受けており潜在能力は高い
粉領:ピンクカラー、女性のワーカー、女性自営業者からモデル、スチューワーデス、秘書、OLなどを総称するカラー
黒領:ブラックカラー、高い経済力と政治力を持った人々の総称、普通の車に乗らない、普通のタバコを吸わない、普通の酒を飲まない、普通の女性と寝ない、普通の法を犯さない、普通の死に方をしない・・・
参考:バブル崩壊の海南島のマンション↓
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/2552593/