写真はマイアミの性犯罪者/フロリダ警察より、一件普通に見えるが・・・
http://offender.fdle.state.fl.us/offender/offenderSearchNav.do?link=showSelectedPersonsList
実名報道が犯罪抑止力になるのなら、犯人の実名報道は絶対にすべきである。韓国では、逮捕された容疑者にも金某さんと名前が伏せられている上にさん付だ。だから、犯罪が後を絶たないかどうかは分からないが、日本以上にメンツにこだわるので、実名報道は気にしている筈である。
唸声は、凶悪犯の顔と写真は極力天下に晒すべきであると考えている。被害者に関しては、考えてしまうことも多いが、顔と名前が一致することは必要だと考えている。現在、フェイスブックは実名のオンパレードであり、加害者でも被害者でもメディアがそこから写真を使っている。ある意味では、ニュースが現実的なものとなって迫ってくる。
米国の性犯罪者はネットに住所・氏名・顔写真・特徴などが公開されている。刑期を終えても一生この情報がついてまわる。個人情報にうるさい米国がこの様である。罪を償っても性犯罪者にはプライベートは存在しないということだ。
もう一つ、新聞によっては通名が使われる。実名報道すべきである。本人を曖昧にするための通名を使うのは良くない。通名を使うのであれば、米国報道のように、韓国系日本人**太郎とすべきである。
【IZA3/22-《fromEditor》実名報道の重みと責任「記事を書くときは、命がけで書け」】
言うまでもなく、新聞報道は実名報道が原則だ。その理由はいくつもあるが、記事の真実性を担保するためには、実名報道は欠かせない。
だが、実際の編集作業では、実名、匿名の取り扱いについて迷うこともある。
数年前、首都圏の総局でデスクをしていたころのことだ。ある夜、女性から困ったような声で総局に電話があった。
「息子が逮捕されてインターネットに記事が出ているんですが、名前は削除してください。息子は重い病気なんです…」
親心、なのだろう。確かに、この女性の息子と思われる男性が事件の容疑者として逮捕されたという記事は、私がデスクとして出稿し、MSN産経ニュースに掲載されていた。病気のことは電話で初めて知ったので、記事には書いていない。容疑は必ずしも微罪とはいえなかったが、「重い病気」という言葉が気にかかった。結局、自分の判断で記事から氏名を削除した。
女性からは翌日、お礼の電話があった。だが、実名報道の原則からいえば、私の判断は誤りなのだろう。逮捕容疑と病気との関係を、きちんと検証せずに匿名に切り替えたからだ。
ただ、この女性の電話でもわかるように、当事者にとって氏名が報道されるかどうかは極めて大きな問題だ。
インターネットで検索すれば過去の犯罪報道が簡単に見られることも影響している。また、事件の被害者の実名報道については、当事者でなくとも是としない人も多い。先日のアルジェリア人質事件で内閣記者会が被害者名の公表を政府に求めた際には、ネット上などでも批判があった。
しかし、容疑者や被害者がすべて匿名のニュースに、読者は共感することができるだろうか。私は、当事者の人権に配慮しつつ、今後も実名を原則とした報道を続けていくべきだと考えている。
かつて、先輩記者からこんなことを言われたことを思い出す。「記事を書くときは、命がけで書け」。大げさな物言いかもしれないが、書かれる側は場合によっては命にかかわる問題なのだから心して書けよ、という意味なのだと解釈した。
あの女性は、記事に書かれる当事者の気持ちを改めて教えてくれた。あの電話以来、私も他人の名前を記事に出すときは、気を引き締めて臨んでいる。(社会部次長 白浜正三)