写真は釈放証明書を見せる呂天喜さん33歳/BackChinaより
http://news.backchina.com/viewnews-163859-gb2312.html
【河南省嵩県】大坪郷宋嶺村に住む知的障害を持つ呂天喜さんが3年前に突然行方不明になり、家族は探していたが見つからず、諦めかけていたところ、2011/7になり、河南省三門峡市の刑務所に服役していることが判明した。8月22日に刑が満期を迎え釈放されたが、呂天喜さんは、強盗犯「田星」として入獄していたのだ。
田星は2008/8/22、91歳の老人から55元≒670円を奪って逃げ、2008/11/13に懲役3年の実刑判決が出ている。田星は1958/1/1生まれで、呂天喜さんは1977/12/23生まれと20歳近くも離れている。
呂天喜さんの入所記録には「田星」の名前の他に「痴呆」とも書かれていた。55元の老人は既に死亡していて、その親戚が首実検をして強盗犯と確認していると言う。
家族は冤罪で50万元を要求していたが、嵩県政府から35万元≒426万円の小切手を受け取った。30万元が救済金で5万元がその他の費用となっている。
呂天喜さんは現在、精神病院に入院させられているが、再審をしないのであれば、家に帰れると言う。拘束場所が刑務所から精神病院へ変わっただけであるが・・・。
ひょっとするとこれは氷山の一角で同じような身代わり入獄や死刑などもあるかもしれない。なんとも恐ろしい話である。
人民解放軍の野戦軍司令官を自任する某氏だが、大好きな中国の司法の独立をどう考えているのであろうか?